10年同期会
平成22年度 徳島大学美土利会10年同期会のご報告
● 日時場所: 平成22年10月10日(日) 17:00 ホテルグランドパレス徳島
● 出席者: 18名「先生2名、同期生16名」
● 同窓会報告
平成22年度同期会が10月10日(日)、ホテルグランドパレス徳島において盛大に?開催されました。10年ぶりに懐かしい先生方の元気なお顔を拝見することができ、とてもうれしく思いました。
同期会は中野晋先生の乾杯の挨拶で始まり、全体の集合写真を撮影した後、恩師や友人達と次々と出される美味しい料理をいただきながら、各自の近況報告をしていただきました。
学生時代に戻ったように懐かしい話で盛り上がり、あっという間に3時間が過ぎていきました。
会の最後は蒋景彩先生の一本締めで閉会し、みなさん二次会のために秋田町に向かっていきました。
二次会では一次会を都合で来られなかった友人達ともお話しすることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。
次の三次会では、カラオケで当時のなつかしい曲に合わせてみんな大いに盛り上がりました。
また今回の10年同期会以外で合う約束をして、会場を後にしました。
次の機会はもっと声をかけて参加者を増やしていけたらと思っています。
最後になりましたが、同期会にご出席下さいました中野晋先生、蒋景彩先生,案内状の作成などで大変お世話になった片山文恵様、心よりお礼申し上げます。
グランドパレスにて
平成22年度 美土利会山陰支部第2回現地見学会
平成22年度 美土利会山陰支部第2回現地見学会の報告について
美土利会山陰支部
1 はじめに
美土利会山陰支部では平成22年9月にはじめて現地見学会を松江市で開催し、有意義な見学会となりましたが、今回、引き続き第2回目の現地見学会 を企画いたしました。これは、山陰支部総会を今までは米子市で開催しておりましたが、今年度、初めて鳥取市で開催することとなり、これに併せ総会に先立ち 当日に現地見学会を開催することにより、より多く会員(特に若手会員)の参加を期待し、さらには、見学場所としては、10月に山陰海岸が世界ジオパーク ネットワーク加盟したこともあり、丁度良い機会だということで決定しました。
2 現地見学会の実施内容
開催日時:平成23年1月22日(土)10:00~14:00
見学場所:山陰海岸ジオパーク(鳥取市白兎海岸から京都府京丹後市の経ケ岬)の内、鳥取砂丘から岩美町東浜の間の現地及び山陰学習館(岩美町牧谷)等
参加人数:13名(会員12名、解説者1名)
日 程 :
10:00 鳥取駅南口マイクロバス出発
10:20~11:00 鳥取砂丘全景視察、砂丘情報館見学
11:00~12:00 砂丘~岩美町東浜現地見学
(バス車中及び千貫松島、城原海岸等)
以上、現地解説等は依藤英德氏(鳥取県自然解説指導員)がバスに同乗し説明していただいた。
12:00~ 昼食及び休憩
13:00~14:00 山陰海岸学習館見学
(学芸員解説及びビデオ鑑賞)
14:30 鳥取市内支部総会会場着
3 山陰海岸ジオパークの現地見学概要
山陰海岸ジオパークは、山陰海岸国立公園を中心として、東は京丹後市の経ケ岬か ら西は鳥取市の白兎海岸までの東西約110km、南北最大 30kmのエリアです。平成22年10月に、世界ジオパークネットワークに加盟決定されました。山陰海岸ジオパークの特徴はまさに「地形、地質の博物館」 であると言われています。今回はジオパーク全体の見学は無理ですので、その内、西の鳥取砂丘から東は兵庫県境近くの岩美町東浜付近までの海岸線を見学しま した。
1)鳥取砂丘
砂丘センター屋上より砂丘全体を見学しました。
長年の風による「馬の背」と呼ばれる標高50メートル近い砂の絶壁や、「スリバチ」と呼ばれる高低差約20メートルのくぼ地など鳥取砂丘は起伏に富んだ地形が特徴であることなどの説明を受けました。
2)浦富海岸エリア~千貫松島(せんがんまつしま)
岩美町の網代(あじろ)漁港から5分ほど歩いたところで見学しました。
昔、鳥取藩主の池田公が、あまりの素晴らしさに「我が庭にこの岩つき松をそっくり移した者には銀千貫を呈す」と言ったことがこの名前の由来だそうです。日本海の荒波の中、高さ25mのこの岩は圧巻でした。
千貫松島(波で岩がくり貫かれている)
当日の参加者(一番左が依藤解説員)
雪の中での城原海岸見学 城原(しろわら)海岸
山陰海岸学習館での学芸員説明状況1 山陰海岸学習館での学芸員説明状況2
3)浦富海岸エリア~城原海岸 他
景観に優れた浦富海岸の中でも随一の景勝地がこの城原海岸です。 海中公園に指定されたこの一帯の海域は透明度25mに及ぶということですが、残念ながら季節的に今は冬なのでそこまでは実感できませんでした。後は、バス 車中から何ポイントからの景色を見学しました。いずれも素晴らしい景観で天候が良い春から夏にかけての景色は絶品と言っても過言ではありません。
4)山陰海岸学習館
当学習館は山陰海岸ジオパークの拠点施設の一つとして、貴重な地形や地質はもちろんのことそこに暮らす豊かな生き物についてもわかりやすく紹介さ れていて、平成22年4月に展示内容を一新し、リニューアルオープンしたとのことです。 当日は2名の学芸員さんが丁寧に砂丘の生い立ちや、このジオパークの意義などについて説明していただきました。その後20分ほどのビデオを鑑賞し、ジオ パークの概要を実感できました。
4 おわりに
今回の見学会は、時期的には非常に良くない条件の中実施されましたが、それでも風もあまり無く、冬の時期としては良かった方でした。ただし非常に 寒かったです。概要でも述べましたようにこの海岸は春から夏、秋にかけて天候の良い時期の景観は素晴らしく、今回、島根県会員からは是非いい時期にまた家 族を連れて来てみたいという感想もありました。また、解説をお願いした依藤さんは大変熱心に説明され、事前の下見、学習館の学芸員さんにも事前に打ち合わ せをしていただいていたようで頭が下がりました。 会員一同感激しております。ありがとうございました。
本部からの補助金がいただける最後の年度ということで多少、無理矢理実施した感はありましたが、この見学会があったから鳥取の支部総会に参加したという声もあり、1回目の見学会と併せ、非常に山陰支部にとっては有意義であったと思っております。
最後に、1回、2回の見学会実施にあたり本部事務局さんには大変お世話になりました。今回のことで会員の結束力のようなものが多少出てきたかなと いう感じもあります。今回の補助金が本来の目的に叶った有意義な支部活動に確実に結びついたということをお伝えし、活動報告を終わります。ありがとうござ いました。
九州支部
九州支部
九州支部長
短期大学部8(昭和43年卒) 森 将 彦
美土利会会員の皆様並びに各先生方におかれましては、ご健勝で益々ご活躍のことと存じます。
この3月に発生しました創造を絶する東日本大震災による大津波、また今なお収束しない福島原発関連災害等により被災された東北関東地域の美利会会員の皆様に心よりお見舞い申し上げます。。
さて、九州におきましても土木・建設分野を取り巻く環境はますます厳しく、九州の美土利会会員の皆様も企業、官庁、大学等と、それぞれ身を置かれる位置は異なりつつも、激しく変動する時代の中でご奮闘されておられるようです。
今般のような歴史的大災害を契機に、土木・建設への国民の期待と信頼の回復への機会になればと念願する次第です。 では以下に九州支部の近況等についてご報告いたします。
会員の動向
本年度より山口県の皆様が九州支部に加わってくださることとなり、九州支部は九州山口、そして沖縄を含めた9県の美土利会会員の皆様で構成することとなり、総勢は156名です。
県別では、福岡県に55名の約1/3の方々が在住され、残る6割強の皆様が山口、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の8県に在住されています。
これら皆様のうち約3/4の九州山口沖縄に定住され、約1/4の皆様が勤務の関係で九州山口沖縄に住んでおられる状況です。
また転任の関係では昨年に副支部長の藤居様(土44)が関東へ、本年には副支部長の有請様(土47)が関東へ、古字様(土50)が広島へそれぞれ転任されました。皆様の益々のご健勝を祈念いたしております。
支部行事
九州支部活動での悩みは、九州山口沖縄はあまりにも広域で、どうしても会員の多い福岡を中心とした北部九州の皆様でしか交流できないという地理事情です。
支部行事では例年、夏の時期に支部総会と懇親会を行っています。
平成23年度の総会・懇親会は去る7月23日(土)に母校より河口先生を来賓としてお迎えし18名の会員参加を得て福岡市で開催いたしました。
当日の総会では、河口先生からの大学の近況等についてのご紹介をいただき、私より6月4日に開催された本部での常任幹事会及び総会の様子などについての報告を行いました。
支部役員体制では有請副支部長と古字副支部長の関東及び広島への転任移動を受け、新たな副支部長に中尾謙二氏(建設55)、湯野孝氏(土木56)、及び平野俊秀氏(土木57)の3氏を、新しい幹事に橋本紳一郎氏(博士H18)をそれぞれ選出しました。
引き続く懇親会では、参加会員の近況等の紹介や情報交換などで楽しい和やかな時間を過ごすことができました。
また、昨年11月には完成間近の新若戸道路沈埋トンネルの現場見学会を有請副支部長のお世話で実施しました。当日は参加者8名、福岡に集合しマイカーに分 乗し北九州市若松区の現場を訪問、現場では五洋建設の皆様から事業概要や現場の説明や案内をいただき、完成後は徒歩では通行できない沈埋トンネルの起点か ら終点間をゆっくりと見学させていただきました。福岡帰着後は引き続き懇親会で楽しい懇談の場を持ちました。
支部役員体制
・相談役 河野 文将(土木35)
〃 三谷 宏平(土木36)
・支部長 森 将彦(短土43)
・副支部長 中空 進(短土44)
〃 小村日出夫(建設54)
〃 中尾 謙二(建設55)
〃 湯野 孝(土木56)
〃 平野 俊秀(土木57)
・幹 事 高岡 完吉(土木57)
〃 橋本紳一郎(博士H18)
高知支部
高知支部
高知支部長
工学部土木工学科27(昭和54年卒) 平田 幸成
高知県土木部の土木企画課で2年目を迎えました。改めて、美土利会の皆様にはよろしくお願いしたいと思います。
さて、3月11日を境にマスコミや政治、行政などをはじめ、日本の空気が一変したと思われます。
その日発生した東北地方太平洋沖地震は、国内観測史上最大のマグニチュード9.0という巨大なもので、これにともなう揺れと大津波により、東北地 方を中心に関東地方に至る広範囲で甚大な被害をもたらしました。この壮絶な惨状をテレビなどを通じて目の当たりにした時、現実のものと思えなかったし、胸 が締め付けられるような想いがありました。加えて原子力発電所の暴発による目に見えない放射線の恐怖は、まだなかなか、収束する気配がなく、長期戦が予想 されています。昨日まで、普通に生活していたことが、突然、断たれたことの悔しさや将来への不安は、いかばかりかと思います。
そんなかで、震災後、被災された方々が、少しずつ元気や笑顔を取り戻したニュースにふれると、ついうれしくなるし、自分の心のなかで、「頑張って」と応援したくなります。また、そのように頑張っている方々に対して頭が下がる想いです。
4か月を経た今もやはり、「がんばれ!東北」の気持ちですし、あわせて、日々の平凡な暮らしがいかに大切かということを肝に銘じて、今後、生きていこうと考えているところです。
翻って高知県においては、南海地震の発生する切迫度がいよいよ高まっており、今後30年間における発生確率は60%程度と言われています。次は東 海、東南海、南海の3連動地震が起こるのではないかと言われており、とりわけ東海地震は87%の発生確率であることから、気持ちのうえでは、いつ起こって もおかしくないという反面、何も準備ができていないという焦りみたいなものがあるのも事実です。
この南海地震への対策は、産業振興などの県政の主要施策に共通する最重要課題として、位置づけされています。現在、県では南海地震対策を強化する ために、庁内に「南海地震対策再検討プロジェクトチーム」を立ち上げて、東日本大震災の被害を検証するとともに、南海地震対策の強化に取り組んでいます。
私の所属する土木部では、これまでにも住宅や緊急輸送路の橋梁の耐震化、水門や河川堤防の耐震化を鋭意進めてきましたが、このたびの東日本大震災を踏まえ、より一層加速化するため、海岸堤防の基礎調査などを前倒しして、本年度に行う予定です。
また、東日本大震災の被害を教訓として、県の地震対策に活かすため、私も含め土木部職員10名で、去る6月11日から13日にかけて宮城県の気仙 沼から青森県の八戸まで、太平洋の沿岸地域を調査してきました。実際にその惨状を見て、改めてショックを受けましたし、真に想定を超える大津波が来襲して きたことが一目瞭然でした。
一方で、次の南海地震対策をしっかりとしかもスピードアップして進める必要があることを痛感しました。
現在、国の方で今回の津波被害を検証しながら、その対策のあり方が様々な分野で議論されています。そのなかで、ハード整備にあたって、その外力を どう設定するかは大きな課題であると思われます。また、その計画外力を超えた場合にどう対処するか、といういわば防災に関する哲学にかかわることも課題で あると思います。計画外の津波には、洪水対策における超過洪水対策の考え方が参考になると思われます。洪水と津波とでは、襲う速さやエネルギーが違います が、やはり逃げることをもっとも重視すべきです。
計画外の津波に対して、防波堤や海岸堤防などで、津波のエネルギーを少しでも消耗させるとともに、安全過ぎるぐらいの逃げ場を整備することが大切 です。これらの整備に関しては、やはり財源と整備までの時間、同時に地震はまだだろうという県民の意識の劣化を防止することが今後の大きな課題であると思 います。
そのため、国にも地震対策の必要性を訴えながら、必要な対策を優先順位も考慮しながら、着実に進めていかなければならないと考えています。
ところで、現在、高知では、志国高知龍馬ふるさと博が好評、開催中です。そんななか、去る7月9日には、JR高知駅前に大河ドラマ「龍馬伝」の撮 影で使用された龍馬の生家セットが再現されています。また、このメイン会場には(坂本龍馬、武市半平太、中岡慎太郎のレプリカ)が登場しています。この3 志士像は県議会まで巻き込んで、議論されましたが、できてみると、個人的には駅前のアクセントとしてもいいと思っていますし、このままずっと置いたらどう かと思います。なにはともあれ、機会があれば一度でも二度でもご来場ください。
最後に本題の美土利会のことですが、支部総会をこの8月19日(金)に高知市で行う予定です。久しぶりの総会で会員の皆様の期待も大きいと思いますので、皆様のブランクをはやく取り戻せるように会を盛り上げたいと考えています。
最後になりましたが、今後とも、会員の皆様のご理解とご協力をお願いしながら、美土利会が発展できるよう取り組んでいきたいと思っていますので、引き続きどうかよろしくお願いいたします。
愛媛支部
愛 媛 支 部
愛媛支部長
工学部21(昭和48年卒) 藤 﨑 茂
美土利会会員の皆様方には,ご健勝にてご活躍のこととお喜び申し上げます。
愛媛支部の会員は,平成23年4月現在159名で,官公庁,建設会社,設計会社,その他各方面で活躍されており,平成卒業の方が過半数に迫りつつあります。
支部の行事として,毎年総会及び懇親会を開催し,親睦,交流を図っております。会員の要望を受け,本部総会(6月第1土曜日)の後,早い時期での 開催も定着し,平成23年6月18日(土),生態系管理工学研究室の鎌田磨人教授の出席をいただき,昨年より多い26名の会員参加のもと,松山市で開催し ました。先生から,退職,転職,新任教職員の紹介,修了,卒業生の進路など母校の近況のお話があり,最近,大学受験者の倍率の低下や大学院進学の減少が見 られるとお伺いしました。なお,総会開催通知に併せて,支部行事など活性化策についてのアンケートを実施した結果,要望が多かった現場見学会など本年企画 できればと考えております。
さて,本年3月に発生した東日本大震災により被災された方々に謹んでお見舞申し上げます。土木に携わる一人として,自然に対し謙虚であらねばと心 から感じました。一日でも早い復興に向け,何かの役に立ちたいという気持ちを持ち続けたいと思います。また,社会資本整備に対する厳しい逆風が十年ほど続 いておりますが,この機会に少しでも理解がなされるよう努力する必要もあると考えます。
今春,坂本公道氏(昭和23年卒)がご逝去されました。県の大先輩でもあり,支部長として支部の運営等にも尽力されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
平成23年度末には西予市宇和から宇和島市との高速道路が延伸され,松山から一時間で宇和島までつながります。今治と尾道を結ぶ「瀬戸内しまなみ 海道」,テレビ放送3年目となる正岡子規や秋山好古・真之兄弟が活躍する「坂の上の雲」の舞台である松山のほか,気候温暖,景観がすばらしく,魚など食べ 物がおいしく,お接待の心を持つ,四国・愛媛へぜひお出かけください。
最後に,会員皆様方のご活躍とご健康をお祈り申し上げます。
(平成23年6月30日記)