近況報告(藤澤 邦彦)
工学部15(昭和42年卒)
藤澤 邦彦
卒業以来四十数年が過ぎました。公務員生活34年,会社生活七年を無事に終えて今は年金生活を楽しんでおります。
毎日かわいい孫たちの送り迎えをしながら,腰痛対策のため週2回プ-ルに通っています。親しい仲間とゴルフをしたり,近くの家庭菜園で野菜つくりに挑戦しています。中でも指先を使うのでボケ防止になるのではと始めた陶芸は十年になりますが今も夢中になっています。
陶芸は完成まで時間がかかりますが,集中力がいり面白いです。少し陶芸について書かせてもらいます。まず使用する粘土ですが,陶器土と磁器土があります が,私は陶器粘土を使っています。作陶で一番大事なのが土練りです。練り方は荒練り,菊練りがありますが,十分に練れていないと作陶中に気泡があったり, 塊が出てきて失敗します。
作品つくりは手びねり,ひも作り,たたら作りロクロつくりなどいろんな方法があります。最初はてびねり,ひも作りから始めます。私は今電動ロクロに夢中になっております。
知り合いの先生の手ほどきを受けながら,抹茶茶碗,花瓶,つぼなどを作っております。なかなか思うようにできませんが,微妙な指先の動きにより作品が出来上がってゆくのがおもしろく楽しいものです。なかなか自分の思うようにできません。
また,陶芸の仲間たちとその年の干支つくりもしております。昨年はトラ,今年はウサギをつくり,知り合いの人たちに配り喜んでもらいました。
作品つくりが終わる自然乾燥して,窯に入れて800度で8時間素焼きして,その後下絵つけなどをして釉薬を付けて1200度で十数時間本焼きして出来上がりです。窯も灯油窯,ガス窯,電気窯,登り窯などがありますが,私はガス窯,電気窯を使っております。
焼き方には酸化焼成,還元焼成などがありますが,それぞれの焼き方によって違った雰囲気の作品が出来上がります。焼いてみないとどんな作品になるのかわからないので窯出しの時が一番楽しみです。なかなか思っている色には焼きあがりません。
作陶しているときは他のことは何も考えずそれに集中します。また指先を使うのでボケ防止なり健康維持になると思って続けています。一度皆さんも体験してはどうですか。
最後に,私の愚作品を写真で紹介します。