財務委員会
財務委員長 清家政明
今春の東日本大震災と続く原発事故により、日本の安全性の再検証が各分野に渡って余儀なくされるようになりました。海岸線を守っていた防波堤・護 岸がなすすべもなく打ち破られ、テトラポットが崩れている様は土木に携わる者としてあり得ないことのように感じました。地盤沈下により水没したままの平野 部、爆撃よりひどく残存構造物ゼロになってしまった街区は、原形復旧・復興ではとても戻せないものになっています。東南海地震に備えるにはあまりにハード なモデルケースです。現役の方々には一層の奮起をお願いします。この原稿を書いている時点で4ヶ月が経過しようとしていますが、一体系統立った復旧は進ん でいるのでしょうか。原発の後始末は一歩前進二歩後退の有様で、今までの技術立国は本物だったのかと疑心暗鬼の状態です。
さて、財務委員長2期目に入り,委員会活動の内容が掴めてきました。今まではわからないままに名簿発行の資金集めだけに動きましたが,十分でな かったと反省しています。本来、財務委員会とは健全な美土利会運営のために資金面でのバックアップを受け持つはずなのが、名簿発行時の資金集めだけに終 わっている状態です。昔の委員会ではどのような活動を行っていたかの情報が欲しいところです。同窓会としての収入を図る方法を考えないのでは、現在の状態 だと数年後には美土利会消滅の事態に陥ることは必至だと思います。今年度になり、美土利会のWEB化により運営の効率化・体勢の立て直しを図ろうと具体的 な活動が取られています。財務委員会としてもなにか行動を起こしたいものです。
団塊の世代が現役を去り、平成の世になって二十数年が経過している 今日、美土利会の会員名簿をみるとすでに平成年間卒業生が半分以上になってきています。美土利会の意義や有用性を考えることなく、若い世代が連携すること なく「卒業したらそれまでよ」の現状をどのように考えているのでしょうか。世の中のシステムが変わっていったにしても、開学以来続いている美土利会という 同窓会システムを潰すのは余りにもったいないと考えるものです。
前回広告をいただいた企業各位に感謝の意を表するとともに,今回の募集にも賛同いただきたいと思います。WEB化に伴い公告の意味や位置付けも変 わってくると思います。今一度,名簿発行の意義と活用の活発化を考え,その資金調達にご協力をお願いします。最後になりましたが,美土利会会員の皆様のご 健勝でご活躍をお祈り申し上げます。